青年海外協力隊としてルワンダでなにしてたの?

青年海外協力隊としてルワンダでなにしてたの?

私は2018年3月から2020年3月まで2年間
ルワンダ共和国ルリンド郡でコミュニティ開発隊員としてルリンド郡庁の農村開発部に配属されていました。

2年間いろんな事をしていましたが、主な活動は

農業生産性の向上のため、園芸作物の技術や知識の伝播、少量多品目での耕作の推進

コーヒーの国内市場開拓

子供のたんぱく質不足による低栄養改善活動

なんてことをしていました。

ちなみに、活動の際のコミュニケーションですが、
ルワンダは公用語に英語とフランス語を採用していますが、キニヤルワンダ語という独自の言語があり、国中それで通じるため基本的には活動言語はキニヤルワンダ語を使っていました。
が、
全く馴染みのないアフリカ系言語をゼロから使うわけですから、
もうほぼ身振り手振りと熱意でコミュニケーションをとっていましたね。

そうして悪戦苦闘しながら具体的になにをやっていたのか

農業生産性の向上
私がアサインされたミッションである❝コミュニティ開発隊員❞

これはいうなれば何でも屋さんです。
赴任国、配属先、ミッション内容によって千差万別で、

例えば私の同時期に派遣された同期隊員だと、
WFPに派遣されて毎日オフィスワークに従事していた人もいましたし、
あるアフリカの国の田舎の保健所で公衆衛生の知識の啓蒙活動を草の根レベルので地道にしていた人など
様々。

そんな中、私はJICAの農業系のプロジェクトが実施された農村で、そのプロジェクト後の住民へのフォローアップという形で派遣されました。

とはいえ、身体一つで外国人が一人もいないルワンダの村に放り込まれたので、初めは地域の農家の人達が何をどうやって育て、いくら稼いで、どう食べているのかを理解する事に努めました。

畑仕事をしている人を見かけたら、話しかけて、邪魔にならない範囲で手伝う。機械なんかない全て手作業の肉体労働です。
これは後によく言われたのですが、自分みたいな❝金持ちの外国人❞が地元の人と土まみれで鍬を使うなんてルワンダの人には想像もできない事で、その見えない壁を私はまず取っ払いたかったんですね。

なので、半分わざと、プロジェクトサイトを英語が通じる郡庁職員と見回りにに行くという規定ルートを通らず、ゼロからの関係構築を目指しました。

そうして少しずつ手伝っていると、徐々に村人のほうから、「こっちを手伝って」とか、「こういうのを育てたいのだが」とか、「この区画つかっていいからなんか育ててみろ」とか言ってもらえるようになり、やれることも増えました。
そこからは、プロジェクトが作ったキニヤルワンダ語のテキストを配ったり、首都で新しい種子を買ってきて一緒に育てて売ったりしてました。

ルワンダの田舎の市場で朝6時から大根を売っていた日本人は私ぐらいではないでしょうか(笑)

どうしても顔の見える範囲の活動だったので、ほんとに自分の身の回りだけの小さな活動でしたが、二年間の終わりに、恐らく私の影響をうけ、地元の小さな定期市で遂に大根を売る人が現れたのは感動しましたね。

 


コーヒーの国内市場開拓
今でこそルワンダでもコーヒーショップはそこかしこに見られるようになりましたが、私が赴任した5年前は首都に外国人用のカフェがあるくらいで、一般的にはコーヒーは飲まれていませんでした。
実際当時のルワンダにおけるコーヒー生産量の9割以上は輸出されており、その価格と需要は世界のコモディティマーケットに握られていました。

他方ルワンダのコーヒー農家の多くは小規模農家で、世界の市場の大きなうねりに身をゆだねている状況です。

その農家さんが少しでも競争力を持てるように国内の市場を開拓し、広げる事で輸出以外の選択肢が生まれるのではないかと考えました。

きっかけは私の赴任数か月後に着任したコーヒー専門の協力隊員の一言
「ボブさん。SINAの道の駅にコーヒースタンドあるの知ってました?」

SINAとは我々が派遣されていたルリンド郡を拠点にするルワンダ一の食料品製造会社です。
そのSINAの本拠点はは一階と二階部分がレストランや軽食などのお店になっており、首都からくる長距離バスや観光客、輸送用トラックの休憩場所になっています。

ここの隅に小さなコーヒースタンドがありました。

私も知ってはいましたが、多分美味しくないだろうなと思い立ち寄った事はありませんでした。
彼の話ではやはり味は悪く、一応エスプレッソマシンを使用してはいたが、中のコーヒーの粉は使いまわし、ラテも適当と飲めたものではなかったようです。

そこで彼はそのコーヒースタンドのレベルを上げようと会社に持ち掛け、職員へのトレーニングプログラムを行っていくことになります。
当時私は横からその活動を眺めて関心していたのですが、ふと
せっかくだからSINAにルリンドのコーヒー買ってもらえばいいのでは?そしたら新しい販売先になるのでは?と思い、そのあたりから彼らコーヒー専門隊員の活動にお邪魔させてもらうようになりました。

小さな焙煎機を日本から持ってきて、社長に使い方をプレゼンし、コーヒーを買ったお客さんにはインタビューしたり、どんなコーヒーが好まれどれくらい売れているのか、朝から張り付いてチェックしたりしてました。

この活動を始めたころは多くの人、特にルワンダ人が
ルワンダ人はコーヒーなんか飲まない、コーヒーは外人の飲み物だ
と否定的でした。

しかしコーヒーは千年以上の歴史があり、世界中で愛飲されています。
だからルワンダの人も飲んでくれるはずと思っていました。
効果はすぐ現れ、コーヒースタンドにはいつも列ができるようになり、社長はすぐに新しいコーヒースタンドの設営に乗り出しました。

儲かると分かればすぐに行動する。民間企業のアクションは早いです。
それから一か月ほど後に新しいコーヒースタンドがオープンしました。

あれから5年経った今では、その道の駅には4つのコーヒースタンドがあり、首都でもSINAの直営店に数か所コーヒースタンドが運営されているそうです。

子供の栄養改善活動
ルワンダに限らず、特にアフリカ諸国の食糧事情で問題に挙げられるのが、児童のたんぱく質不足による低栄養状態です。

幼児特に5歳以下の子供が十分な量のたんぱく質を取ることが出来ないと、体の成長、特に脳の成長が進まず、成長した後に学習能力や情報処理能力、コミュニケーション能力などに支障をきたすといわれます。

他方、特に地方の農村部ではお肉や卵、牛乳などの動物性のたんぱく質の食材は値段が高く日常的には食べられておりません。

ルワンダだと、たんぱく質源はインゲン豆で、よく食べていましたが、やはり日々の摂取量としては満足ではないのが現状です。

お肉や卵は食べられない、でももう少し身近にたんぱく質の取れるものはないかと考えていた私は、村の人が大豆を育てているのを思い出しました。

ルワンダでは、大豆は主に粉にしてからトウモロコシなどの他の穀物粉と混ぜ、お湯に溶かし砂糖を加えて飲む温かい飲み物として消費されているのですが、各家庭でそこまで頻繁に作られているわけではありません。

他方インゲン豆の煮豆はよく食べられるので、じゃあこのインゲン豆を大豆に代えたらたんぱく質上がるのでは?と大豆食の普及活動を始めました。

まずは美味しくないと食べてもらえないので、村で毎月開催されるお母さんたちの合同調理会兼子供の健康診断の場であるヴィレッジキッチンに参加し、大豆を調理して食べてもらいました。

反応は良かったので、これを配属先の郡全土に広めるため、郡内17個ある診察所で定期的に開かれる、健康や栄養に関する勉強会に参加。
ルワンダ語で作った資料を配布しながら、簡単なプレゼンを行いました。

私の配属先だったルリンド郡は山間部でしたので、17個ある診療所の中にはバスなどではいけないところもあり、最大一日60キロ近く歩いた事もありました。

正直この一回きりで何か大きな変化が生まれるとは考えていませんでしたが、言葉が拙い分、できるだけ一人一人と顔を合わせ、手を握って思いを伝える事を大事に活動していました。
この活動を通じて、おそらく800人から1000人くらいの人に資料をお渡ししました。その中の一人でも興味を持っていただけたら、何かが変わるきっかけになるのかなと考えて山道を歩いていました。

 

 

以上です。
JICA海外協力隊の醍醐味は、遠く離れた日本と発展途上国の人々が、面と向かって同じ目線で何かを作り上げる事だと思います。

今わたしがやっているテイケイコーヒーの活動もこの経験が基礎となり、日本の消費者と生産者が顔の見える関係でつながれる仕組みを作ろうと考えております。

100gからご注文可能ですし、お得な定期便だと送料込みでも月額1000円以下でルワンダのスペシャリティコーヒーが楽しめますので、以下のリンクから是非ご参加いただければと思います。

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